肩関節脱臼
皆さまいつもお世話になっております!
亞利の整骨院の澤です!
今回は肩関節脱臼についてお話ししていきたいと思います☺︎
肩関節は上腕骨と肩甲骨との間の関節で、接触面が小さく不安定で、関節包や関節唇という軟部組織にささえられています。
肩関節が脱臼すると、多くの場合この軟部組織がはがれたり切れたりして、安静にしていてもこれがうまく治らないことが、反復性脱臼(脱臼ぐせ)になっていく大きな原因となります。
初回の脱臼が若いと反復性脱臼に移行しやすく、80〜90%が再発すると言われています。
ほとんどのものが外傷性の脱臼に続発しておこります。
外傷による肩関節の脱臼は、ラグビー、アメフト、柔道などのコンタクトスポーツに多く、前下方脱臼がほとんどです。肩関節は一度脱臼を起こすと、その後は脱臼しやすくなり、前下方脱臼では、外転・外旋位を強制されることによっておこります。
肩関節が脱臼すると強い痛みを感じ、わずかな動きもできなくなります。多くの場合患者さんは肘のあたりを支えて肩が動かないようにしています。外から見ると肩の丸みが失われ、肩甲骨の外側(肩峰)の出っ張りが目立つようになります。
肩関節脱臼は受傷して早期であれば、ほぼ手術せずに戻すことができます。
しかし、周りの軟骨や靭帯損傷、骨折がある場合は手術が必要になることもあります。
また、20歳未満など若い方では脱臼した後に反復性脱臼になる率が非常に高いことから、激しいスポーツをする方などリスクが高い人は、一回でも脱臼したら整復がうまくいっても再脱臼を防ぐための手術が必要だという意見があります。