ありでいず 高齢者はなぜエアコンを使いたがらないか

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 こんにちは、ありでいず管理者です。今回は「高齢者はなぜエアコンを使いたがらないか」についてです。

 

 毎年、夏の暑い季節になると、高齢者の熱中症による死亡のニュースが聞かれます。熱中症で搬送される高齢者の多くは、室温が高くてもエアコンや扇風機を使用していなかったという事もわかっています。高齢者の方には、エアコンや扇風機の風を嫌う方が多いようですが、命の危険を侵してまでも、風を避けたいと高齢者が思うのはなぜでしょうか。

 

高齢者のエアコンや扇風機の風の感じ方

 高齢者がエアコンや扇風機の風を嫌がるのは、若い世代とは風への感じ方が異なる点が大きなポイントとなっているようです。介護施設などでエアコンを付けると、エアコンの風があたる高齢者からは「寒い」のほかに「肌が痛い」といった声が聞かれます。エアコンを付けることで「痛い」と苦痛を感じるならば、暑いのを我慢しようと考えるのも不思議ではありません。

 これは、高齢になると体温調整機能が衰えてしまうことに加え、暑さや寒さを感じにくくなるため、室温が高くなっていても、さほど暑いと感じていなかったり、エアコンを付けた際に身体が冷え過ぎてから寒さを感じたりすることが考えられます。また、血流の悪さから身体の抹消に新鮮な血液が行き届かなかったり、皮下組織などに余分な水分がたまってしまったりすることで、冷えや痛みを感じてしまうとも言われています。

 

高齢者のエアコンとの付き合い方

1.エアコンの風向きは「水平」にし、風量は「自動」に設定し、風を直接身体に当てないようにしましょう。
2.エアコンによって冷やされた空気が部屋の一部に溜まってしまう場合は、扇風機を部屋の隅に向けて弱く回したり、窓やドアを少し開けたりしましょう。
3.部屋ではなるべく同じ体勢をするのを避け、時折身体を動かして筋肉を使うことで、身体の末端の冷えを解消するように心がけましょう。

 また、高齢者は、15年以上前の旧式のエアコンを使用している傾向があるといったデータがあります。エアコンが好きでないため買い替える必要性を感じない方も多いかと思いますが、最近のエアコンは、湿度と温度をコントロールし冷え過ぎを防ぐ機能が備わっているだけでなく、節電機能が高いため電気代が抑えられるメリットもあります。さらに、直射日光はカーテンで防ぎ、室外機の上を「すだれ」などで覆うなどをすることで、エアコンによる電気代はかなり節電できます。夏の暑い季節でも、高齢者の方が熱中症の危険にさらされることなく、適温に保たれた室内で快適に過ごしてほしいと思います。

 

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