ありでいず 高齢者の食事について
こんにちは、ありでいず管理者です。今日は高齢者の食事についてです。
まず、食事をするのに必要な体の機能についてですが、加齢に伴って下記のような機能が低下していきます。
・味覚
味覚が衰えると味を感じにくくなるため、濃い味を好むようになります。また美味しさも感じにくくなり、食事がすすまず、食事量も減り、低栄養も招きます。
・噛む力
義歯の不具合や咀嚼の低下により、固いものや繊維質なものが食べにくくなるため、噛まずに食べられる形状(ペーストやきざみ)や柔らかい食べ物が多くなります。
・飲み込む力
唾液の分泌量が減り、食べ物が口の中でまとめられなくなると、上手に飲み込めず誤嚥(誤嚥:口の中の食べ物が、食道ではなく気道や肺に入ること)してしまいます。水やお茶などのサラサラした水分も誤嚥しやすいです。そのため飲み込みやすくするため、食べ物や飲み物にとろみをつけます。
高齢者の食事の調理法
食事に必要な機能の衰えを補うために、いろいろな工夫が必要になります。
〇噛みやすくする工夫(噛みやすくして、噛む力や口の中でまとめる力を助けます)
・肉、野菜類、イモ類は一口大の食べやすい大きさに切る。
・噛みにくい肉は叩いたり、皮の部分を取り除くなどして切れ目を入れる。
・野菜は時間をかけて加熱し、歯茎でつぶせるくらいに柔らかくする。
・トマトやナスなどの野菜は、皮をむいて切れ目を入れる。
・ホウレンソウや小松菜などの葉物野菜は柔らかい刃先を使用し、根菜などは繊維を断ち切る。
〇飲み込みやすくする工夫(食べ物を舌でまとめたり、飲み込む力を助けてくれます。)
・食材は煮崩れるくらい加熱し、舌と顎でつぶせるくらい柔らかくする。
・滑らかになるまで裏ごしする。
・ミキサーにかける。
調理法は変えても、見た目や味が悪くならないようにし、食事が楽しいものになるように工夫していきましょう。
デイサービスセンターありでいず
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