水分不足で起こる身体の変化(その1)

folder予防ブログ治療実績未分類

皆様いつもお世話になっております。

亞利の整骨院の澤です。

今回は「水分不足で起こる身体の変化」についてお話して行きたいと思います。


人間は体温調節のために知らず知らずのうちに、
汗や呼気で体内の水分を失っています。
これを「不感蒸泄」と言い、室温28度以下で発汗を感じない平熱の状態で、
15ml/kg/日といわれ、体重50kgの方であれば750mlということになります。

この不感蒸泄が不足すると、発汗不足による欝熱で体温が上がり、
体温38度で熱痙攣となり、体温40度以上になると多臓器不全等に進展、熱射病となります。

排尿するためにも水分が必要

尿の排出も非常に重要です。
人間は生きているだけで代謝によってエネルギーを生み出しており、
その際には必ず老廃物ができます。
身体の老廃物を尿として効率良く排出するためにも、十分な水分が必要です。

一般的に、1回の尿量の平均量は200ml~400ml、
1日の排尿回数は4回~8回程度と言われており、
健康な成人では1日あたり1500ml前後の尿量が正常と言われています。
腎臓の機能は30歳ごろをピークにして徐々に低下し、
70代では若年者の60〜70%になります。

また、加齢によって徐々に低下し、
調節可能域が狭くなります。
高齢となり腎機能が低下してくると、
尿毒素を濃縮して排泄することが困難になるため希釈尿となり、尿毒素の排泄のためには、摂取水分量を多くして尿量を増量し、機能を維持しなければならなくなります。

尿量が十分でないと、「身体が疲れやすくなる」「だるくなる」などの症状が見られ、
食欲が低下します。
ナトリウム等を十分に排出できないため、
ナトリウム等の蓄積が体内の水分の増加をもたらし、
高血圧や浮腫になりやすくなります。
高齢者には浮腫の症状が多く見られますが、
それは水分摂取不足から来ている可能性もあるのです。