ありでいず 高齢者の趣味
こんにちは、ありでいず管理者です。今日は「高齢者の趣味」についてです。
老後は悠々自適な生活を夢みて、定年まで仕事を頑張ってこられた方も少なくないはずです。しかし実際に定年を迎えると、生きがいがなくなったと感じていませんか。老後の生活を満喫するためには、趣味や友人との交流など仕事に代わる何かを見つける必要があります。しかし、新たに趣味や友人を見つけるのが難しく、毎日メリハリのない生活に不安を抱えている方もいるでしょう。
今回は高齢者によくある不安の1つである「老後の生きがい」について書いていこうと思います。
老後の生きがいとは何か
そもそも老後の生きがいとは趣味や仕事、家族との団らんなどにより自分自身の価値を見出すことや生きる喜びのことです。老後の生きがいに関わる大きな問題は、定年により仕事がなくなったり、仕事関係の人との交流が疎遠になったりすることが挙げられます。そのため定年後、何に楽しみを見出せば良いのか分からない方もいるでしょう。
しかし厚生労働省の「令和3年簡易生命表の概況」によると、男性の平均寿命は81.47年、女性は87.57年です。定年を65歳とすると命を終えるまでには15年以上。人生100歳時代といわれる昨今、100歳まで生きるとすると35年もの期間があります。
生きがいがないと感じて35年もの歳月を過ごしてしまうのは、もったいないことです。定年後に生きがいを見つけるためには、どこに生きる喜びを感じるのかを把握することがポイントです。
高齢者が現在どの程度生きがいを感じているか
内閣府が60歳以上の方に生きがいを感じているかについて調査した結果です。
・十分感じている 23.1%
・多少感じている 50.1%
・あまり感じていない 17.7%
・全く感じていない 2.6%
・不明、無回答 6.5%
調査の結果から、約20%の方が生きがいを「あまり感じていない」「まったく感じていない」と答えています。つまり、5人に1人が生きがいを感じていないのです。では、生きがいを感じている方はどのような時に、幸せや生きる喜びを感じているのでしょうか。
孫など家族との団らん時 55.3%
美味しいものを食べている時 54.8%
趣味やスポーツに熱中している時 53.5%
友人や知人と食事や雑談をしている時 52.6%
テレビやラジオを楽しんでいる時 43.2%
旅行に行っている時 39.8%
夫婦団らんの時 34.5%
他人から感謝された時 31.7%
仕事に打ち込んでいる時 30.9%
収入があった時 24.8%
勉強や教養などに身を入れている時 16.7%
社会奉仕や地域活動をしている時 12.5%
若い世代と交流している時 10.0%
老後における生きがいの重要性
①フレイル予防
フレイルとは、何もせずに日々の生活を過ごすことで筋力が衰えることです。趣味や友人との交流など、社会参加を活発にすると体を動かす機会が増えるのでフレイルの予防につながります。
②孤独感の解消
一人暮らしの方が毎日自宅で過ごすと、誰とも会わない日があるかもしれません。そのような生活を続けると孤独を感じるでしょう。「寂しい」と感じながら毎日の生活を過ごしては、精神的にも参ってしまいます。心から楽しめる・打ち込めることを見つけることで、気力や生きる意欲の向上につながります。
老後に生きがいを見つける方法
①定年後も誰かの役に立つ方法
「誰かの役に立ちたい」や「仕事をしたい」を叶える方法は、シルバー人材センターへの登録です。シルバー人材センターは高齢者向けの就労支援サービスで、原則として市町村単位に設置されています。経験やスキルを活かす、または新たな仕事にチャレンジすることで自分の価値を見出せるでしょう。
②仲間を作り趣味に打ち込む方法
「趣味を見つけたい」や「同世代の仲間と話し合いたい」に、ぴったりの方法は老人クラブへ参加することです。老人クラブとは、昭和55年から始まった活動で、今では全国の市区町村で行われている高齢者を対象にしたクラブ活動のことです。ボランティアや趣味、サークルなど活動内容も様々ありますので、興味のあるクラブに参加してみましょう。
③学びながら同世代と交流する方法
いくつになっても学ぶことは楽しいことです。その学びと同世代の交流が同時にできる方法に「シニア大学」があります。シニア大学とは、高齢者の地域参加・生きがい作りを目的とした、市区町村が運営する教養講座のことです。「老人大学」や「長寿大学」など地域により呼び名は異なります。興味のある方は、お住まいの市区町村に問い合わせてみてください。
デイサービスセンターありでいず
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