ありでいず 高齢者の地域社会のつながり

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こんにちは、ありでいず管理者です。

 認知症を予防するために特に大切な3つのこととして、運動、食事、社会交流があります。今回は社会交流についてですが、まずは高齢者の交流の実情です。

 内閣府の「平成30年度版高齢社会白書」によると、毎日会話がある人の割合は、家族や同居人がいる場合は90%程度、単身世帯では50%程度となっています。高齢者は自宅で過ごす時間が長いため、単身世帯では会話の機会が生まれにくいと言えるでしょう。

 他者との交流は健康にも影響すると考えられ、「健康状態がいい」と回答した55歳以上の男女のうち、ほとんど会話をしない人の割合は1%程度と低いです。それに対し「健康状態がよくない」人の割合は10%程度となっています。社会的孤立は健康リスクだけでなく、死亡率を高める原因にもなりかねません。健やかな老後生活を送るためにも、高齢者は交流の機会を増やしましょう。

 

高齢者が参加しやすい交流の場の主なものです。

①趣味:気軽に参加しやすく、刺激も多いです。関心のある分野の集まりに参加すれば、継続して関係を築きやすいです。

②地域のコミュニティ:移動の負担が大きい高齢者にとって、足を運びやすく定期的に参加できます。幅広い世代と交流出来たり、高齢者が地域の伝統や文化を伝える役割を担うことが出来ます。

③高齢者向けのサービスや施設:利用者同士で継続的な関係を築けます。支援を受けられるだけでなく、孤立を避けることが出来ます。

 

高齢者が他者と交流することの具体的なメリットは

①脳の活性化:他人とのコミュニケーションや適度な運動が、認知症の発症や進行を防ぐ効果が期待できます。

②コミュニケーション能力の維持:他者とのコミュニケーションは生きがいや生活のメリハリのポイントとなり、健康な生活に欠かせない要素です。

③身体機能の向上:加齢に伴って筋力が低下すると転倒などの原因につながりますが、脚腰が弱ったからと言って自宅にこもるとより筋力が落ちるという悪循環に陥ります。

④地域との関り:情報収集減の一つであるだけでなく、地域への所属感や貢献感も得られます。

⑤身だしなみに気を使う:身だしなみは第一印象だけでなく、自己肯定感にもつながる重要な要素です。

 

このように、高齢者にとって他者との交流は健康面で大きな影響があります。本人の意思を尊重したうえで、安全に配慮し、無理をさせないよう注意していきましょう。